
「畳数」がわかれば「灯数」がわかる
「この灯りで、ほんとうに足りてるのかな?」
そんなふうに迷ったこと、ありませんか?
だけど、どれだけの灯数が“ちょうどいい”のか、
正直、ピンと来ない。なんとなく不安。
照明の明るさって、ただの「感覚」じゃないんです。
きちんと数値で測れること、知ってましたか?
キーワードは、ルーメン(lm)。
ルーメンって、光の量のこと。
たとえば、カタログを開いてみると──
「このダウンライトは450lm」なんて書かれてます。
それがつまり、「この照明は、これだけ明るいですよ」っていう目安。
ちょうど、ペットボトルのラベルに“内容量500ml”って書いてあるようなものなんです。
では、どれくらいの明るさが必要なのでしょうか?
ココが、みなさんが迷うポイントですよね。
実は、明るさの目安って、おおよそ決まっています。
落ち着いた明るさなら | 300lm/畳 | トイレ、玄関など |
適度な明るさなら | 400lm/畳 | リビングや寝室 |
しっかり明るめなら | 500lm/畳 | キッチン、スタディスペース |
【空間の広さ(畳数)×明るさの基準(lm/畳)÷ダウンライトの定格光束(lm)=ダウンライトの必要台数】
たとえば、8畳のリビングを「適度な明るさ」にしたい場合、
8畳 × 400lm(適度な明るさ) ÷ 450lm(1台の明るさ)= 約7台、
という計算になります。
「目安がある」とわかるだけで、ちょっと安心できますね。
ただ計算どおりにすると「この数…ちょっと多くない?」と感じることもあります。
天井にたくさんの照明をつけたら、穴だらけに見えてしまう…
そんな心配もあります。
でも、ご安心ください。
灯数を減らす工夫もちゃんとあります。
たとえば、より明るい照明器具を使えば、必要な灯数を減らすこともできます。
また、間接照明やペンダントライトとうまく組み合わせれば、雰囲気もぐっと良くなります。
大切なのは「何のための光か?」という目的をはっきりさせること。
作業のための光、くつろぐための光、演出のための光──
それぞれにふさわしい「灯りのあり方」があります。
同じ広さでも、暮らす人の生活リズムや好みによって、
「ちょうどいい」は少しずつ変わってきます。
もし「迷ってしまったな」と感じたら、
わたしたち Team Manaieに、ぜひご相談ください。
設計の段階から、「暮らしの風景が楽しくなる灯り」を一緒に考えていきましょう。
数字だけじゃない、「あなたらしい明るさ」を、私たちは大切にしたいと思っています。